ハーレーダビッドソン (Harley-Davidson、NYSE:HOG) は、ウィスコンシン州ミルウォーキー市に本部を置くアメリカ合衆国のオートバイ製造会社である。通称ハーレー。
1903年にアーサー、ウォルターのダビッドソン兄弟とウィリアム・シルヴェスター・ハーレーによって設立された。
ハーレーの名が先に来るのは、ウィリアムがエンジン設計を担当したため。
過去には、アメリカのオートバイメーカーがハーレーダビッドソンの1社だけという時期も存在した。
日本での公式名は「ハーレーダビッドソン」だが、実際の発音は「ハーリー・デイヴィッセン」に近い。
サイドバルブ(Sidevalve engine、省略形はSV)とは、4サイクルレシプロエンジンの1形式。主要諸元表などには日本語で「側弁式」と表記されている場合も多い。また、シリンダーヘッドが平らな形をしていることから、「Fヘッド」「フラットヘッドエンジン」とも呼ばれている。
DOHCやSOHCが自動車・オートバイ用エンジンの主流となっている現在、すでに旧式となりつつあるプッシュロッド駆動式のOHV(オーバーヘッドバルブ)よりも、更に旧式の機構である。吸・排気バルブがピストンの上ではなく、シリンダーの横に並んで上向きに配置されているのが大きな特徴。これをクランクシャフト近くに配置されたカムシャフトで直接駆動する。
構造が非常にシンプルであり、エンジン本体(特にシリンダーヘッド)をコンパクトにすることができ、エンジン内部の駆動箇所が少ないために丈夫なエンジンになる。しかしその反面、燃焼室が横に長く広い形状になってしまうため、圧縮比を十分に上げることができない、燃焼室の表面積が大きく、熱損失が大きくバックファイアが発生しやすいなどの欠点を持つ。
また給排気の流れが非常に悪く、火炎伝播にかかる時間が長いため、エンジンの許容回転数も4,000rpm程度か、それ以下に制限されてしまうなど、どうしても最高出力が低くなってしまうというのが最大の弱点である。これらの欠点を解消すべく、レシプロエンジンの構造はOHV、更にはOHC(オーバーヘッドカムシャフト、SOHC→DOHC)へと進化していくこととなったのである。
現在ではもはや自動車・オートバイ用機関としては成立せず、用途は発電機やポンプ用、一部の管理機用(マキタ沼津(旧・富士ロビン)製「ラーニー管理機」シリーズの一部)などの汎用エンジン(例・富士重工業製ロビンエンジン「EY(ガソリン)/EY-K(ケロシン)シリーズ」等)に限られている。しかしその汎用エンジンでも、すでに主力はOHV、更に上級機種ではSOHCに取って代わられてしまっているのが現状である。
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