10年前のことです。航空業界が、ある出来事に度肝を抜かれたことがありました。それは「ハドソン川の奇跡」。その日、二人の航空機操縦士が安全に緊急着陸するために選んだランウェイとは、ニューヨークシティにあるハドソン川だったのです。
二人の操縦士のほかに、3人の客室乗務員と150人の乗客が搭乗していました。人生が変わるような恐ろしい出来事というものは本当に突然やってくるものです。操縦士がジェット機に燃料チャージすると、航空機はすぐに離陸。そしてその2分後のことです。突如、全てのエンジンパワーが失われ、機体は墜落し始めたのです。そのような危機的状況にも関わらず死者が出る事がなかったのは一体何故なのか?その真相を追います。
タイムスタンプ:
カナダガンの群れによるバードストライク 0:31
両エンジン停止 3:27
…飛行機は空港へ引き返すこともできなかった 5:24
「みなさま、こちら機長。衝撃に備えてください」 6:39
川の真ん中への着水 7:26
避難 8:08
実は飛行機は安全に空港へ引き返せたのか? 10:34
#飛行機 #航空機 #航空会社
2009年1月15日のUSA、ニューヨークのハドソン川に着水したUSエアウェイズ1549便:グレッグ・L氏提供、元画像はFlickr https://flic.kr/p/5SMhm5 より。CC BY 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5723122
アニメーション作成:ブライトサイド
概要:
-2009年1月15日、USエアウェイズ1549便は、ニューヨークのラガーディア空港からノースカロライナ州のシャーロットダグラス空港へ飛ぶ定期便でした。
-全ての装置は問題なく動いており、天候もまた素晴らしいものでした。10マイル先の空から景色は、コックピットクルーたちの目に、ハドソン川の素晴らしい眺めを見せてくれていました。
-午後3時27分、飛行機が秒速96メートルで上昇している時、サレンバーガー機長は飛行機を襲うように飛ぶカナダガンの群れに気づきました。
-サリーは両方のエンジンが停止した状況においても、心を乱すことはありませんでした。彼は、もはやどこの滑走路にいこうと無傷で着陸することはできないだろうということを理解していたに違いありません。
-なんとか飛行機を滑走路に向かわせる方法を見つけようとしました。しかし、午後3時29分、サレンバーガー氏はもう一度繰り返します。不可能だ、と。そしてやはりこう聞いたのです。“飛行機は川を目指す”、と…。
-激しい衝撃に見舞われながらも、飛行機は若干の浮力を得られたことで奇跡的に無傷で着水。ほぼ同時に、操縦士たちはこう叫びました。「結果は予想したより良かった…!」
-状況は安全から程遠いものでした。パニックになった一人の乗客が、後部ドアの一つを開けてしまい、乗務員たちはそのドアを閉めることができなくなったのです。川の水がこの出口と胴体部の隙間から入り込み、浸水し始め、水位が急速に上がっていったのです。
-ハドソン川の水温はなんと5度。一部の脱出用シューターが水没していたため乗客たちは川に膝深くまで入り込みつつ脱出せざるをえませんでした。
-乗客乗務員のうち誰一人として死者は出なかったのです。重症者はわずか5人、78人が何かしらの医療行為を受けました。その大部分が低体温症やその他の軽傷でした。
-当局は飛行機がラガーディア空港への帰投をする場合、無事に戻ることが可能であるかどうかのテストを行いました。結果はノー。
音楽:
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声の提供
Koji Asano
