【まとめのまとめ】
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誰かに聞いて欲しい。
俺はごく普通の家庭に
生まれたごく普通の男だった。
小学生時代は、クラスで
目立つこともなく、
特に友達がいるわけでもなく、
ただただ、学校に通って
いるだけの小学生時代でした。
俺の性格は基本的に無口でコミュ障、
6年間で誰かと話した
記憶なんてほとんどない。
いつのお話だい?
現在22歳の俺が、
中学生だった頃から現在に
至るまでの話です。
長くなりそうですがよかったら。
そんな俺も中学生になった。
母と学ラン姿で写真とった
のを今でも覚えてる。
いよいよ入学式。
中学に入ると何かが変わると
思っていたけど、
もちろん自分から動かないと
何も変わらないわけで。
自分を変えるためにも、
部活に入ろうと思った。
そこで俺が選んだ部活は
バスケ部だった。
入部初日。
体操服に着替えながら
めちゃくちゃドキドキしてた。
どんな人がいるんだろうとか、
友達できるかなとか、
上手にやれるかなとか。
いよいよ1年生同士で顔合わせ
全員で8人くらいいた。
初心者も半分くらいいたから
安心した。
そして一人ものすごく
バスケが上手な人がいた。
彼のことは雅治と呼ぶことにする
DQNって本当にたまに良い
奴いるから怖い
人は見かけによらないって
言葉は僕みたいなのが作った
のかもしれないですね。
雅治はバスケの経験者で、
先輩たちよりも上手かった。
顔は福山雅治を少し幼くした
綺麗な顔立ち。
身長も一年生の中で頭一つ高くて、
筋肉もすごかった。
そして雅治は、小学校
時代から悪ガキだったらしい。
俺の通った中学校には、
2つの小学校から上がって
くるんだけど、
雅治の通っていた小学校は
悪ガキの多さで有名だったんだ。
そんな雅治を、俺は
かっこいいと思い、
仲良くなってみたいと思った。
でも、もちろん話しかける
勇気なんてなかった。
雅治とは部活の時間しか
会わなかったけど、
いつも同級生や先輩達に囲ま
れて楽しそうに話していた。
僕は部活内でもぼっちになった。
もちろんクラスでもぼっちだった。
中学校での孤独は、
小学校での孤独よりもずっと
つらかった。
僕は学校に行くのが嫌になっていた。
勉強もできないし、行く
意味がないと思っていた。
でも毎日通った。
部活もやめなかった。
僕は一向に上手くならなかった。
雅治はもう試合に出ていた。
神様は不公平だって毎日考えていた。
でも、学校を休むと母に心配
かけてしまうと思い、
毎日学校に通った。
そんな生活が続き、僕は
2年生になった。
2年生にあがって、
クラス替えがある。
僕にとってはどうでもいい
イベントだ。
先生に言われた教室へと向かう。
ドアをあけると、既に
生徒たちは騒いでいた。
その中に、雅治の姿があった。
雅治は楽しそうに話していた。
話している相手は清原と呼ぶ。
清原は雅治の幼馴染みで、
中学校に上がってすぐに
3年生に喧嘩で勝ったという
学校一の不良だった。
喧嘩の強さもだが、
スポーツも凄く、
ラグビーでは全国大会に出る
程のチームのスタメンだったらしい。
僕は静かに教室の隅の席に座った。
周りのクラスメイトをみてみると、
どうやら学年の不良と成績
不振の生徒を集めたクラスみたいだ。
普通なら落ち込むところだが、
俺は喜んだ。
もしかしたら雅治と仲良く
なれるかもしれないと。
すると、誰かが話しかけてきた
「よう」
急に声をかけられてびっくりした。
中学校に入って話しかけ
られたのは初めてかも
しれなかったから。
それに、声の主にも驚いたんだ。
話しかけてきたのは雅治だった。
雅治
「お前成績悪いんか。
一年間よろしくな」
清原「誰?」
雅治
「バスケ部のってやつ。
仲良くしてやって」
僕はドキドキして一言も声が
出なかった。
この後1はニートになるのか
はい。
そして、クラスの班を決める
ときのこと。
みんな続々と決まっていく中、
俺は誰に話しかけることもできず、
ただただボーッとしていた。
すると雅治は俺を誘ってくれた。
雅治
「おい、俺の班こいよ。
仕事しなくていいから楽だぜ」
俺は「は…うん」くらいしか
言えなかった。
タメ口で言っちゃったよ、
殴られるんじゃないかとか
思ったけど、
そんなことを気にしている
のは俺だけである。
班には清原もいた。
雅治と清原はいつもセットだった。
それからの中学校生活は、
楽しかった。
俺が言葉を発する機会が
増えたかといえばそうでは
なかったが。
相変わらず一言も喋らない
日が続いたが、
憧れていた雅治の学校生活を
間近でみることができて楽しかった。
わかったことは、まず雅治と
清原は所謂DQNだった。
クラスメイトにはすぐ脅しの
言葉をかけるし、
暴力もふるっていた。
時々他の中学校のDQNが
学校に来て、
二人と話していた。
その度に先生たちが
走り回っていたのを覚えてる。
授業に出てないと思えば、
煙草の匂いをさせながら
教室に戻ってきたり、
でも皆に愛されているのが
僕にもわかった。
二人と過ごすうちに、
二人への憧れの思いは一層
強くなった。
雅治が話しかけてくれる
ようになってから、
バスケ部の練習も楽しくなった。
俺は相変わらず下手だったけど、
楽しくて仕方なかった。
もちろん、楽しいなんて
感情を表に出すほどの
雰囲気を持ち合わせていないので、
相変わらず無表情の無口な
学校生活だった。
2年生の半ばには、
修学旅行があった。
雅治と清原は、俺を
修学旅行の班にも入れてくれた。
修学旅行は東京だった。
ディズニーランドでは、
二人に連れられて割り込みし
まくりで待ち時間なんて無かったし、
日程がかぶっていた他校の
生徒と喧嘩になったり。
自由行動では、二人は学
ランを脱いで私服に着替えて
行動していたり、
煙草を吸っている所を警察に
捕まって先生に怒られたり、
そのせいで自由行動の計画の
半分もこなせなかったり。
でも、なんだか自分まで
アウトローの仲間入りした
ようで嬉しくてしかたなかった。
修学旅行の写真も買った。
家に帰って母親に写真を見せた。
俺が雅治と清原の二人に挟ま
れている写真だ。
母は
「捕まった宇宙人みたいね」
と言っていた。
泣いていたような気がした。
捕まった宇宙人
wwwwwwwwwwwwwwwww
修学旅行も終わり、俺は
3年生になった。
クラス替えのとき、俺は
かなり落ち込んでいたと思う。
でも、また二人と同じ
クラスになれた。
生まれて初めて、
クラス替えで一喜一憂できた。
バスケ部は最後の大会にむけて、
猛練習だった。
清原もラグビーの練習が
大変そうだった。
そして夏。
最後の大会が始まった。
雅治率いる俺のチームは、
雅治を中心にそこそこの
結果を出してきた。
地区予選は敵なしのレベルだった。
母は
「今日から最後の大会だね。
見に行こうか?」
と言ってくれたが、
俺は
「いい。
今日は負けないから、
俺が出れるとしたら最後の
試合だろうし、
その時見にきてよ」
と言うと、母はわかったと言ってた。
そして最後の大会、結果は
まさかの予選負け。
敗因は3年になって
スタメンになった同級生の
暴走だろう。
みんなベンチで落ち込んでいた。
僕はボーッとしていた。
暴走した同級生がはしゃいでいる。
それに雅治がキレた。
「落ちこんでるやつもいるんだ!
はしゃぐなら外ではしゃげ!」
そう言っていた雅治の目は、
潤んでいたようにも見えた。
僕はトイレにはいった。
そこで、中学生になって
初めて泣いた。
自分でもそう思います。
でも、母は喜んでくれてた。
声を出さずに、たくさん泣いた。
もうこのメンバーでバスケが
できない悔しさ、
試合に出れなかった悔しさ、
試合を見たかったであろう
母に嘘をついてしまった悲しさ。
一生分じゃないかというくらい
泣いた。
外に出ると、顧問の先生がいた。
僕は頭を下げて通り
すぎようとした時、
先生に呼び止められた。
そして、先生は一言
「試合に出してあげられなくて、
申し訳なかった」
とだけ言って、頭を下げていた。
僕は
「ありがとうございました」
と言った。
また泣きそうだったから、
上だけを向いていた。
部活も引退して、学年全体が
受験モードになった。
俺は高校に行く気がなく、
勉強もしていなかった。
だって、二人も高校に行くと
思ってなかったから。
しかし、ある日清原が聞いてきた。
「お前高校どうする?」
俺は二人はどうするのか聞いてみた。
雅治は県内でも有名な
スポーツ強豪高、
清原はラグビーは
したくないと一般受験で
不良校を受けるらしい。
二人が高校に行くのには
びっくりしたが、
俺も行かなければと思い、
一生懸命勉強した。
年が明けたころ、3人は
無事に高校に合格した。
みんなバラバラの高校だったから、
この二人と一緒にいられる
のもあと少しかと寂しくなっていた。
そして卒業式。
卒業証書を貰い、教室に
帰ると一人一人の一言
タイムがあった。
雅治は先生にお礼をして謝っていた。
清原も先生に謝っていた。
俺はこういうのが苦手だった。
結局、3年間で会話らしい
会話なんて全然してないし、
声も小さくて話すのが苦手だから。
でも、雅治と清原にお礼を
言いたかった。
俺は自分なりに一生懸命
大きな声を張り上げた。
顔は真っ赤だったと思う。
「雅治君、清原君、先生、
ありがとうございました」
とだけ言って、すぐさま席に戻った。
雅治と清原は、大きな拍手を
してくれた。
こうして、俺は中学校を卒業した。
俺は家の近くの所謂底辺校に
通うことになった。
友達できるかなとか、
中学校に入学したときと
なにも変わってなかった。
なにかスポーツをしようと、
バドミントン部に入部した。
バスケ部もあったけど、
あのメンバー以外とバスケは
できないと思ったから入らなかった。
しかし、高校に入っても
新しい友達はできなかった。
そして、高校に入学して
半年程たったころ、
両親が離婚した。
母は家を出て行った。
といっても、自転車で
二時間くらいのところだが。
俺は父と父の両親と一緒に
住むことになった。
ここから、俺の地獄がはじまった。
まず、父は仕事の
ストレスからよく僕に暴力を
ふるった。
そして、僕が逃げようとすると、
それを押さえるのは父の両親なのだ。
父の両親に腕を掴まれ、
僕は父に殴られる。
本当に怖かった。
そして、父はうちに住むなら
生活費を入れろ。
と言い出した。
なので、コンビニで早朝の
バイトを始めた。
バイト
→学校
→部活の生活は予想以上に
きつかった。
部活が終わって家に帰れば
地獄が待っていた。
母の元に逃げたかったが、
心配をかけられないのと、
高校に通うためにそれは避けた。
こんな展開は待ってなかった……
そんな日が続いて、俺が
2年生に上がった頃、
部活が終わり家に帰っていると、
家の前に人がいた。
怖かったので目を合わせない
ように帰っていると、
「おい」と声をかけられた。
懐かしい声だった。
声の主は雅治だった。
清原もいる。
「お前、親父にいじめられ
てるんだろ?ち
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