【まとめのまとめ】
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犬小屋で凍えて絶命寸前の
同級生(8)が寝ていたのが修羅場。
もう20年以上前の話。
当時のことをちょっと
思い出してしまったので投下
しにきた。
宗教・キチ・長文・胸糞
当時8歳。
うろ覚えのところもあるから
そこは推測も混じる。
同級生=以下Bとする。
以上がアウトな方は回避推奨です。
Bは小学校に入ってすぐ転校
(1年生の途中)
してきた。
詳しくは知らないけど
祖父母の元に母親と身を
寄せていた風。
そこまでは珍しい話じゃないけど、
その家の祖父母がおかしな
宗教にハマっていたことから
近隣は遠巻きにしていた。
私とBは家が近所だったから
登下校で毎日一緒になっていた。
(集団)
Bは冬でもTシャツ
半ズボンだったから当時の
私には異様に見えた。
私の地元は毎年冬には20
30cmの積雪がある地方。
そんな中をTシャツと
半ズボンだけで外に出すなと
近隣の大人が何度も言ったそうだが、
祖父母は耳を貸さなかったそう。
クラスがいっしょだったから、
給食の時に
「家で食べさせてもらえない」
って聞いて以来、
食が細かった私は毎日
おかずとか牛乳とかをあげて
いたのを覚えている。
今でいうネグレクトだが、
どうもこれは宗教かぶれの
祖父母の教育方針で
「薄着の方が強く育つ」
「〇〇様のお告げで子供に
贅沢をさせてはいけない」
という理由かららしい。
(母談)
見かねた大人が子供のおさ
がりをあげても祖父母が処分
するという悪循環。
当時の近隣の大人たちの
心境は
「関わりあいたくない」
「かわいそう…」という
感情が混じり、
祖父母の眼に触れない範囲で
ご飯を食べさせたり、
登校の際に上着を貸して、
下校の際に返すように
言ったりしていたそうだ。
当時児相とかがあったのかは
わからないけど、
大人たちは学校に相談したり、
担任が直訴に来たり色々して
いたようだ。
二年生の夏休みに脱水症状で
道端で倒れているところを
うちの母が保護したこともある。
それがきっかけで体調がよく
なってからBは家で夕飯を
食べていくようになった。
こう書くと典型的な放置子を
拾ってしまった風にも見えるけれど、
Bは放置子にありがちな
悪ガキではなく、
食べた食器を自分から洗ったり、
弟(3)をあやしてくれたり、
大人と会話をする時に敬語を
使っていたりと、
その年の子供にしては
しっかりしているいい子(母談)
だった。
毎日うちでご飯を食べている
ことを気にしていつも私に
謝っていた。
冒頭の出来事が起こったのは
本格的な冬がはじまったころ。
その日私一家は家族で日帰り
温泉旅行に出ていて留守にしていた。
帰りの車の中で
「今晩にも雪が降り始めるね」
とか言いながら帰宅したのを
覚えている。
家に戻ったら、犬がきゅーん
きゅーんっていうか、
くぅーんっていうか、
とにかく鳴いていた。
当時飼っていた犬は中型
犬だったけど、
亡き先住民の猫のお母さん
(気が荒かった)
に育てられたせいか性格が丸く、
無駄吠えとかはしない
子だったから家族全員
不思議に思った。
基本は室内飼いで家族が
留守の時だけ外につないで
いたから家族が戻ってくると
早く家に入りたいから寄って
きたのに来る気配もなく、
ただ助けを求めるような声で
鳴いていた。
小屋を覗いた父がガチガチに
凍えたBを発見した。
霜が降ったみたいに髪が白く
なっていたそうだ。
この時点で私は犬と部屋に
いろと両親に言われ、
パニックを起こす暇もなく
部屋に入った。
(絶命寸前の同級生を8歳の
娘に見せるわけにいかないと
配慮したそうだ)
両親があわただしくしている中、
近所に住んでいる母の妹が
来てくれて私についていてくれた。
すぐ呼んだ救急車に母が乗り込んで、
父がBの祖父母宅に
怒鳴り込んで行った。
Bは朦朧としていたけど
意識はあって、
両親や駆け付けた救急の人の
質問に
とぎれとぎれだったけど
ちゃんと答えたそう。
キチ祖父母、雪が降っても
おかしくない気温のなか
子供に頭からホースの
水をぶっかけて、
朝まで外で過ごせと放り出さ
れたそうだ。
「悪霊を祓うためにカンゴリ」
だってさ。
怒鳴り込んだ父が逆切れされ、
B祖父母宅でもみ合いに
なったらしく24騒ぎ。
危うく父が訴えられる
ところだったが、
孫の命を奪いかけた祖父母が檻行き。
Bは肺炎を起こしてしばらく
入院した。
幸いというには複雑だけど
発見後の両親の処置が
よかったようで凍傷には
ならなかった。
(雪が降らない地方の人には
ピンとこないかもしれないけど、
濡れた状態で0度近い気温の
外に半袖半ズボンで数時間
いたら手足が凍傷になっても
おかしくない)
そんな息子を見舞うことも、
退院を待つこともなく母親が失踪。
呆れたことにB家は健康保険
未加入だったらしく、
保険証がない状態で高騰した
医療費が救急車を呼んだ
両親にかぶった。
近隣、担任、うち両親が
総出になってBの失踪した母親と、
生きてるのかわからない父親を捜し、
退院する直前に父親の所在が
わかった。
(どう調べたのかは不明)
父親、すでに再婚して
いたらしく医療費だけは
支払ったものの引き取り拒否。
結局Bは施設に行った。
写真を整理していたら
19歳で天国に召された犬の
写真が出てきて、
その時のことが思い出さ
れたので書き込みにきた。
あの時父が言うには犬の
ほうがBに覆いかぶさって
いたらしいから、
小屋に入ってきたBを
一生懸命あっためていたんだと思う。
幼かった弟がいたずらしても
反撃したり吠えたりしない
子だったし。
退院した後のBがどう
暮らしているのかは知らない。
一度うちに手紙が来て、
母が返事を書いたけどそれ
以降の連絡はなかった。
(私も読んだけど内容はもう
覚えていない。
ご飯を食べさせたことや、
手足がちゃんと動くこととか、
助けてくれてありがとう的な
ことが書いてあったと思う)
今幸せに暮らしていることを願う。
これまた修羅場というべき修羅場だな
Bは幸せに暮らしていると願おう…
ワンコも偉いな
が友達だった、ってことは
Bにとって凄く救われたんだろうね
ご両親もワンコも素晴らしい
Bがどこかで普通に幸せに
暮らしていますように
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