群馬県太田市のパチンコ店で当時4歳の横山ゆかりちゃんが行方不明になってから7日で25年です。県警は重要参考人の男の新たな特徴を伝える動画やポスターを作成し、情報提供を呼び掛けています。
この事件は1996年7月7日、当時4歳だった大泉町の横山ゆかりちゃんが太田市内のパチンコ店で行方が分からなくなったものです。店内の防犯カメラには事件直前、ゆかりちゃんに声をかける不審な男が映っていて、県警は重要参考人として行方を追っています。
事件の発生から25年を前に今月4日には、県警が太田市内のショッピングモールでゆかりちゃんの写真などが掲載されたチラシやティッシュを配り、情報提供を呼びかけました。
県警では防犯カメラの映像をさらに細かく解析し、鮮明化することで男が左手首に丸型の腕時計と、腰にポーチのようなものを着けていたことが新たに判明したということです。警察は、鮮明化した男の画像を載せたポスターやチラシおよそ6万5000枚を新たに作成して、全国に情報提供を呼びかけています。
また5日には、太田署でゆかりちゃん誘拐事件に関する情報提供を呼びかける動画の撮影が行われました。この動画は、事件の風化を防ぐことなどを目的に6年前から毎年、太田署と市内のケーブルテレビ局「光ネット」が共同で制作しているものです。動画では捜査本部で事件を担当する髙橋稔警部と井田貴子巡査部長が男の特徴などを説明して情報提供を呼びかけています。
事件発生から今年の5月末までに、ゆかりちゃんと重要参考人に関する情報が5037件寄せられたということですが、未だ有力な情報は得られていません。この動画はケーブルテレビ局のユーチューブチャンネルで見ることができるほか、ケーブルテレビで1か月にわたり放送されます。
事件解決につながる有力な情報には警察庁と太田遊技業防犯協力会から最大600万円の懸賞金が支払われます。情報は捜査本部のフリーダイヤル「0120-889-324」で受け付けています。
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