「U20世界選手権」の日本代表に初めて選出された陸上界の新星がいます。箱根駅伝を目指す上武大学駅伝部の山林レオ選手の魅力に迫りました。
軽やかな走りを見せるのは、上武大学駅伝部2年の山林レオ選手です。練習中には仲間に声を掛け合う場面も多く、チーム内では、明るくムードメーカーのような存在です。ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれた山林選手。身長179センチ体重63キロと長距離選手の中では長身です。東京実業高校から上武大学に進みました。
山林選手は今年5月に開催された「関東インカレ」1500メートルの予選で3分45秒88の好タイムで自己ベストを更新。さらに、6月の20歳以下のアスリートが集う「U20日本選手権」では準優勝でした。これらの記録が評価され、今月17日からナイロビで開催される「U20世界陸上競技選手権大会」の日本代表に選出されました。新型コロナウイルス拡大の影響で日本選手の派遣は取りやめになりましたが、その実力は陸上界で注目されるようになりました。
上武大学は11年連続で箱根駅伝本戦に出場していましたが、2019年から2年連続で本戦への切符を逃しています。一方で今まで主戦場としてきた800メートルや1500メートルの中距離から駅伝を走る長距離への対応や大舞台での精神力などが課題としてあげられます。2016年に就任した近藤重勝監督も新星に期待を寄せています。
上武大学駅伝部2年ぶりの箱根駅伝本戦出場へ。10月に控える予選会に向け、山林選手もメンバー入りした夏の合宿が始まります。さらに、陸上界の新星・山林選手は箱根の先を見据えています。
