ちょっと前にダイエット番組や健康番組で「乳酸キャベツ」という健康食品・ダイエット食品が取り上げられたのを知っていますか? 実はこの「乳酸キャベツ」は、ドイツの発酵食品「ザワークラウト」をアレンジしたものだと言われています。 今回は、ドイツの発酵食品「ザワークラウト」について、食べるとどんないいことがあるのか、効果をまとめてみました。 ザワークラウトとは? ザワークラウトは、ドイツで国民的に愛されているキャベツの漬物です。 乳酸菌発酵でつくる! 絶対に必要な材料は、キャベツの千切りと塩だけ!美味しくするために、そこにスパイスなどをいれて、野生の乳酸菌で発酵させる乳酸菌発酵の食べ物です。 酸味があるので、キャベツをお酢につけていると思う方がいるかもしれませんが、そうではありません。 これは乳酸菌がキャベツの糖分をえさに発酵し、さまざまな栄養素を生み出す過程でビタミンCなどが増えます。その結果、私たちが酸味を感じる漬物になります。 ドイツでは国民的保存食 日本では、味噌や醤油、お酢など、多くの発酵調味料が生まれましたが、なぜ日本で発酵文化が進んだかご存知ですか? 日本は海に囲まれた島国です。そのため湿度が高く、海でとれた魚を保存するのがとても難しく、発酵させることで食料を保存し、生き抜いてきた歴史があります。 ドイツは海には囲まれていませんが、ドイツの冬はとても厳しく、長いと言われています。冬の間に食べる保存食を作っておくために、いろいろな伝統の発酵食品が作られてきました。 特に世界的に有名なドイツの郷土料理はザワークラウトです。昔はキャベツだけでなく玉ねぎなども木樽で塩漬けにして発酵させたものを各家庭で食べていました。発酵のちからによって、長期保存を可能にしていたと言います。 ドイツはビールとソーセージが有名ですが、ドイツ料理の店でビールとソーセージの盛り合わせを頼むと、必ずすっぱいキャベツが付いてきますよね。あれが、ザワークラウトです。お店によってはマスタードをつけたり、もともと唐辛子やスパイスが入っていたり、個性があるので、食べ比べてみてもおもしろいかもしれません。 低カロリーでビタミンCたっぷり 生のキャベツと発酵させたザワークラウトは、栄養面で一体なにが違うのでしょうか? とても特徴的なのは、キャベツよりザワークラウトのほうが低カロリーであることです。それはなぜなのでしょうか? キャベツは、糖分が比較的多い野菜です。 キャベツを煮るととても甘いですよね。この糖分は乳酸菌の大好物で、発酵させることで乳酸菌が糖分を分解してくれます。生のキャベツよりザワークラウトの糖分が減り、低カロリーになるのは、乳酸菌の発酵のおかげです。 発酵の過程でさまざまなビタミンやミネラル、酸などが生まれますが、特に生のキャベツと比べて格段に多く増えるのは、ビタミンCです。ビタミンCがたっぷり含まれているのがザワークラウトの特徴です。 ザワークラウトの効果 もともとキャベツにはたくさんのビタミンやミネラルが含まれています。 ビタミンU:胃や腸を保護する ビタミンK:血液凝固に関与し、丈夫な骨づくりを助ける 葉酸:赤血球の形成に関与し、血液を作る カリウム:体の余分な塩分を排泄してくれる など ザワークラウトは、もともとキャベツに含まれる栄養素だけでなく、乳酸菌が糖分をえさに発酵してくれる過程で様々な栄養素が生まれます。 腸内環境を整える キャベツに含まれる食物繊維と植物性乳酸菌のダブル効果で、ザワークラウトは微生物と微生物のえさが含まれるシンバイオティクス食品になっています。 腸内環境を整えてくれるので、便秘改善効果や免疫力アップ効果が期待できます。 ザワークラウトは、生のキャベツと比べて水分を多く含んでいるので、たくさん食べられるため、便秘の方などには本当におすすめです。 美肌を作る ザワークラウトが生のキャベツと比べてとても多くなるのは、ビタミンCであるとお伝えしました。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、毎日とらないと水と一緒に流れてしまうビタミンです。ザワークラウトなら簡単に採れるのでおすすめです。 他にも健康な皮膚を作るビタミンB2や皮膚を健康に保つビタミンAやビタミンB6がたくさん含まれているので、美肌を目指すなら必要な栄養素がたくさん採れます。 ダイエット効果もあり! 日本では「乳酸キャベツ」がとても流行ったので、ダイエット効果について詳しく知っている方が多いかもしれません。 乳酸菌と食物繊維の効果で便秘解消できるだけでなく、ビタミンB群がたっぷり含まれているので代謝アップにも効果があります。 そもそもカロリーが低くヘルシーなので、そういった意味でもダイエット効果が期待できるかもしれません。 ザワークラウトの作り方 ザワークラウトはただのキャベツの漬物なので、そんなに複雑な作り方ではありません。必要なのはキャベツの千切りと塩だけです。 材料 キャベツ1玉 塩20g(キャベツの重量に対して、約2%) ※お好みスパイス:バジル、ローリエなどのハーブや唐辛子など 作り方1:キャベツの千切りに塩をまぶす ボウルにキャベツの千切りを入れて塩をまぶしておくと、キャベツがしんなりして水分が出てきます。ここで好みのスパイスも一緒にいれてください。 作り方2:保存瓶に詰める キャベツが塩もみされて水分がでて小さくなってきたら、保存ビンに詰めます。詰めるときにギュッと押し込めるぐらいの量にしてキャベツ自体が空気に触れないようにします。空気に触れると、発酵よりも腐敗してしまう可能性が高まるので、密閉度を高めるのは大きなポイントです。 作り方3:保存瓶を常温で保管する 大体夏なら3日、冬なら1週間程度、常温で保管します。 乳酸発酵が進み白っぽくなった後、数日すると色が少し茶色っぽくなってくるので、味見をしてみてください。そこで酸っぱい漬物になっていたら完成です。 完成後は冷蔵庫に入れて保管してください。 ザワークラウトの食べ方 本場のドイツではお肉と一緒にマスタードをつけて食べることが多いザワークラウトですが、サラダの中にアクセントとして入れたり、お味噌汁に入れるのもおいしいですよ。 また、マヨネーズをあえて少し酸味のあるコールスローにすることもできますので、自分なりのアレンジを考えてみてください♪ まとめ 意外とまだご紹介していなかったドイツの定番発酵食品「ザワークラウト」でした。 とにかく低カロリーで、乳酸菌と食物繊維、そしてビタミンB群やビタミンCなど栄養素がたっぷり含まれているため、いろいろな効果が期待できます。 腸内環境を整える 美肌を作る ダイエットになる ドイツの方のマネをしてソーセージと共にたべるのもおすすめですよ。 ぜひ、試してみてくださいね。
https://www.chounaikankyou.club/article/sauerkraut.html
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